門司区にあるおかざきで、切り絵作品展「春の音」が開催されていました。加藤三保子さん、私の大好きな作家さんで、ぎりぎり最終日の今日行ってくる事が出来ました。私は彼女が描く、郷愁を誘うようなノスタルジックな世界観が好きでした。今回はこれまでとはまた違う作風を見せてくれたと思います。
切り絵で見せる美しい線の世界。この線がとても複雑な構図を描きながら、実に繊細で女性らしい雰囲気を出していて、更に深い心象をも表しているように感じられました。「春の風の音」と対をなす「新芽の芽吹く音」。色は線を描き、線は音を奏でる。素晴らしいハーモニーを聴く事が出来た気がします。
大作です。出来る事なら広い和室に、この作品を飾って一人静かに対峙してみたい。もっと広い部屋に住みたいと本気で思いました。これからが楽しみな作家さんです。
光と影の対比、様々な灯りも本当に美しかったです。どうやって作ったのだろうと思うほどに細やかで細部にまでこだわった作品でした。残念ながらカメラを忘れて、慌ててインスタントカメラを買ったのですが、まだ現像していません。素敵な作品をご紹介出来ずに残念です。
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